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ジャンボ尾崎が途中棄権 「残り、あとひとつ」の真意は

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(10日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

尾崎将司が第2ラウンドの途中で棄権した。「どうしても背中の痛みが取れない」と、故障を理由に前半9ホールを終えてコースを後にした。

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初日に8オーバーの84位と最下位でスタートした尾崎は、前日よりも気温が下がったこの日(正午時点で16℃)、前半18番(パー5)をバーディとしてイーブンで折り返したはずが、そのグリーン上で同組の谷口徹久保谷健一に別れを告げた。

「コースで試したいこともある。試合の中でないと本物の姿が見えないからね。きょうはきのうと違った方法を2、3取り入れた」と、この日もスイングを模索してプレー。12番では1Wで会心のショットを見せ「久しぶりだね、久しぶりの感じだった」と納得した。「よう飛んだなあ、という感じだったけど、考えてみりゃ(風が)フォローだよ」と苦笑い。わずかな満足感がにじんだ。

それでも肉体的な問題は解決されない。「(試合を)やれば、反省材料がいくらでも出てくる。でも、その反省材料を追求するだけの体がない。スポーツで一番大事なことは準備することだからね。準備することができないと、ちょっと辛いものがある」と悔しそうに話した。

今年1月、70歳で迎えるシーズンを前に「結果が出なければ、皆さんとお別れする。クラブを置きますよ」と不退転の決意を口にした。10月の「HONMA TOURWORLD CUP」ではレギュラーツアーで自身2度目のエージシュートを達成しながら、予選通過はなく、その去就が注目される。

尾崎は帰り際に「残り、あとひとつ」と口にした。次週、宮崎で行われる「ダンロップフェニックス」を今季最終戦とする意向で、「今の時期は誰でも疲れが出るときだ。(再来週の)カシオ(ワールドオープン)まで体調が良ければと思っていたけど…。今のところはちょっと、どう見てもダメだろう」という。

「ダンロップフェニックス」が現役ラストゲームとなる可能性もある一方で、その後の過ごし方については「オフはね、長いよ。長い、長い。11月の終わりから1、2、3月…と、4カ月以上あるんだから。今考えても仕方がない。じっくりと」と含みを持たせた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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