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ジャンボ尾崎との同組 49歳・谷口徹も心浮き立つ

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

誰もがその瞬間を覚悟している。同じフィールドでプレーする選手ならなおさらだ。今年1月、尾崎将司は70歳で迎えるシーズンを前に「結果が出なければ、皆さんとお別れする。クラブを置きますよ」と覚悟を示した。今季はここまで予選通過はないものの、10月の「HONMA TOURWORLD CUP」ではレギュラーツアーで自身2度目のエージシュートを達成。賞金王争いが佳境に入ったシーズン終盤戦だが、ジャンボの動向にも多くの視線が注がれている。

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1973年に初開催となった前身の「太平洋クラブマスターズ」で優勝し、会場を御殿場に移してから2勝(1992&94年)を挙げた尾崎。ラストシーズンの可能性もある今年、予選ラウンドをともにするのはベテランの久保谷健一、そして来年2月に50歳になる谷口徹だ。

尾崎が8オーバーの最下位でスタートしたのに対し、谷口は2アンダー30位。「きょうはいい緊張感で回れた」と振り返った。5番でチップインバーディを決めると、大先輩から「タニ、カッコイイなあ!」と声が飛んだ。「飛距離は負けちゃいけない。負けたら“引退勧告”されるんじゃないかと思って」。真剣な中にも和やかさを漂わせてプレーした。

通算19勝の谷口にとっても、ジャンボ尾崎という存在は別格だ。「そりゃあ全然違う。最初に一緒に回ったときなんか、頭、真っ白。足が地面につかず、空中に浮きながらプレーしていた。誰がそんなに余裕を持って回れます?」

ベテランはジャンボの全盛期のプレーを目の当たりにした時間が長かったからこそ、近年の “衰え”を否が応でも感じてしまう。「アプローチも本当にすごかった。バンカーから、グリーンの傾斜なんか見ずに(残り)距離だけキャディに聞いて、バンって打って、ビタッと寄る。『なんだそりゃ…!?』って、いつも思っていた。意味の分からないくらいすごいスピンがかかって…。真似ができないから誰も追いつけなかった」。ひとつひとつのショットに圧倒され、立ち向かうどころではなかった。だから当時は「(自分が)勝てるわけない。善戦したら大したもんだった」

谷口は来季、シニアツアーに参戦できるが、いまところその意思はなく、レギュラーツアーで汗を流すつもりだ。それでも「(尾崎は)70歳ですよ。70歳であんなことできない」と、尊敬のまなざしは変わらない。

前回、谷口がジャンボと同組で回ったのは2012年の「日本プロゴルフ選手権 日清カップ」。谷口は同大会の第2ラウンドで「65」をマークしてトップに立ち、そのまま優勝した。「どうなるか分からないけれど、(同組でプレーするのは)最後かもしれないな…と思って回っている。そういう意味では今週は良い記念」。ベテランもレジェンドの一挙一動に心を揺さぶられている。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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