“最強”選手会長へ 宮里優作が今季2回目の首位発進
2017/10/26 19:33
◇国内男子◇マイナビABC選手権 初日(26日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)
戦う選手会長の勢いは、終盤戦を迎えても止まらない。賞金ランキング2位の宮里優作が7バーディ、2ボギーの5アンダー「67」でプレー。「前半はパットのタッチが合っていた」と序盤の1番で12m、2番で7mのバーディパットを沈めて流れを作り、今季2回目の首位発進を決めた。
ショットの感触も上々だ。3週前の「ホンマ・ツアーワールド・カップ」でツアー史上初の72ホールノーボギー優勝を成し遂げたクラブセッティングを現在も継続中。「きょうのような難しいピン位置は縦の距離感が大事。上りにつけることを意識した」というマネジメントを支え、安定したスコアメイクにつなげた。
2016年に選手会長に就任。あと1勝を重ねると倉本昌弘(1992年)と片山晋呉(2001年)をこえて、選手会長としては年間最多となる通算4勝目となる。今週の月曜日も都内にある日本ゴルフツアー機構の社屋に足を運び、定期的に開かれる政策会議に出席。会長職をこなしつつ本業でもツアーをけん引しており、ツアー史上初となる現職選手会長の賞金王誕生も現実味を帯びている。
賞金レースをリードする小平智はタイトルよりも世界ランキングの上昇を目標に挙げるが、宮里は賞金王にかねてより強い意欲を示してきた。「賞金王を獲りたい。最多勝を獲った人が賞金王になると思っているので、勝ちにはこだわりたい」。タイトルへの思いを改めて言葉にこめた。(兵庫県加東市/塚田達也)