トータルドライビング2位 秋吉翔太が初シードに前進
◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日(22日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)
秋吉翔太が2週連続でトップ10に入り、初のフルシード獲得に大きく前進した。36ホール決戦を6位タイで終え、規定で50%となった賞金約240万円を加算してシーズンで約2243万円に。ツアー屈指の1Wの使い手は、賞金ランキング36位で終盤戦に入る。
2015年に下部ツアーの賞金ランキングで2位に入った秋吉は、16年のレギュラーツアーでシードを獲得できなかった。今季はレギュラー初戦となった7月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で6位に入り、以降は予選落ちが1試合だけ。前週の「日本オープン」を4位で終え、今週も含めてシード初獲得が近づいた。
2ラウンドで終えた今大会は「プッシュアウトのひどいミスが出た。ものすごい右に飛んで行って…。修正しなくちゃいけませんね。」と反省したものの、27歳の得意とする1Wショットは今、ツアーでも屈指のデータを記録している。ドライビングディスタンス(12位/295.48yd)、フェアウェイキープ率(4位/65.87%)の順位を足したトータルドライビング部門で現在2位。小平智に抜かれた今大会直前まではトップだった。
飛んで、曲げない、その極意はとってもシンプル。「フェアウェイに置きたいという気持ちはほとんど持っていないです。ちゃんと的を絞って、しっかり振ります。僕はボールに“合わせていく方”が、ゆるんじゃって曲がる気がする。狭いホールのときほど(力を込めて)振っています」
いまのモチベーションは「子どもです」ときっぱりいう。昨年12月に第一子の湊斗くんが生まれた。夫人が滞在する北九州市の実家と毎日のようにテレビ電話で連絡を取り合う。家族のためにも、実りのあるシーズンの締めくくりにする。(千葉市緑区/桂川洋一)