2017年 ANAオープン

低迷続く近藤共弘 不惑ゴルファーが迎えた故障との戦い

2017/09/14 18:20
9位の好位置で初日を終えた近藤共弘。今季は故障との戦いが続いている

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(14日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)

今季11試合で予選通過は4回のみ。賞金ランキング83位と不振が続く近藤共弘が6バーディ、3ボギーの「69」とし、首位と4打差の3アンダー9位タイで初日を滑り出した。

ツアー通算6勝の実力者が低迷の理由に挙げたのは、今年2月のオフシーズンにトレーニング中に痛めた腰の影響だ。軽度のヘルニアと診断され、「2月から1カ月間は球も打てなかった」という。

4月の国内初戦を迎えても症状は長引き、痛み止めの服用は7月ごろまで続いた。満足にスイングできない上にオフの練習不足もたたり、「ただラウンドをしているだけ」という状態。予選落ちを重ねるごとにモチベーションも下がり、「前向きになれず、初めてゴルフが苦しいと思った」と苦悶の日々が続いた。

その中で6月には40歳の誕生日を迎えた。「もうベテランの感覚。見た目は40歳より若いと感じているけど、体にはだいぶガタが来ている」と明かす。体にかかる負担を減らそうと8月下旬からクラブのスペックを全体的に軽くしたが、今度は首痛が発症。「逆に良くなかったのかもしれない」と今週から元の重量に戻すなど、試行錯誤は続いている。

初日はスイングの力感を抜きつつ、セーフティなマネジメントに徹してスコアメーク。「今やれることをやる」という今週のテーマを、まずは好発進につなげた。「焦りは正直あるけど、まだ半年残っている。こういうゴルフを積み重ねて、少しでも自信を持てるようになれれば」。初めて感じる年齢の壁を乗り越えるため、必死な戦いが続く。(北海道北広島市/塚田達也)

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