吉報待つ谷原秀人 プレジデンツ杯は「プレッシャー」
◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権 3回戦~決勝 初日(6日)◇浜野ゴルフクラブ(千葉)◇7217yd(パー72)
8人のシード選手のひとりとして登場した谷原秀人が初戦となる3回戦を突破した。甲斐慎太郎とのマッチは18番までもつれて1UPで勝利。9月末の米国選抜との対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」(ニュージャージー州リバティーナショナルGC)での世界選抜(欧州を除く)入りの吉報も待ちながら、4回戦にコマを進めた。
大会主催スポンサーと所属契約を結ぶホストプロの谷原は、雨に降られた出だし1番でパーを拾って先行した。「パットがひどかった。きのうのプロアマ戦で10バーディも獲っちゃったから、きょうは“入らない日”と心配していた。その通りになってしまった」という出来で、その後オールスクエアに2回戻されながら粘り勝ち。6番(パー5)ではフェアウェイからの第2打が左手前のバンカー内の水たまりへ。「初めて見たライ」から残り35ydをピン奥1mにつけてバーディとする妙技も見せて安堵した。
今大会は8月のメジャー「全米プロゴルフ選手権」出場後に迎える最初の試合。帰国後もスイング改造に取り組み、日々打ち込みを続けてきた。「体を酷使して。練習量だけはやっている」。国内ツアーは次週の「ANAオープン」(北海道・札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース)で今季3試合目を戦い、10月以降は再び欧州ツアーへの参戦が濃厚だ。
ただその前に“大一番”に臨む可能性もある。今月末の「ザ・プレジデンツカップ」は両軍12人ずつが出場。世界選抜は5日(火)、10人が世界ランキング上位者から自動選出された。ランキング12番目で漏れた谷原は残り2枠、ニック・プライス(ジンバブエ)による主将推薦での選出を待つ身で「プレッシャーかかりながら、待っています」と話す。
初の世界選抜入りの可否は米国時間6日(水)に決定するが、まずは目の前の試合に向き合う。今年3月には米テキサス州での「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」でジョーダン・スピースらを破って4位に入ったマッチ巧者。母国で易々と負けるわけにもいかない。(千葉県市原市/桂川洋一)