2017年 ISPSハンダマッチプレー

すぐ“OK”しちゃう 小平智のマッチプレーの戦い方

2017/09/06 17:01
シード選手の小平智はまず3回戦を突破した

◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権 3回戦~決勝 初日(6日)◇浜野ゴルフクラブ(千葉)◇7217yd(パー72)

8人のシード選手の一角として出場した小平智が、出水田大二郎を2&1で破り4回戦に進出した。ハーフターン時点で1DOWNとされながら、10番(パー5)のバーディで追いつき、13番、14番と続けて奪い逆転勝利を決めた。

前週の「フジサンケイクラシック」でプレーオフ敗退を喫したのが3日前。小平は最終日翌日には今大会のコースを訪れ、コースチェックを開始した。ここ2週続けて15位で終えた出水田はツアー売り出し中の24歳。小平は「いま乗りに乗っている選手。きょうはノーボギーで良いゴルフをしていた」と評しつつも、ツアー4勝の意地を見せつけた。

マッチプレーの戦い方について、いまひとつ“ピンと来ていない”様子の小平だが、「相手のミスを待たない」というのが自身の流儀。

「僕は相手が1.5mくらいのパーパットを残していたとしても、すぐに“OK”を出してしまうタイプ。相手に『外せ、外せ』と思うのはどうも…」と言う。一対一で争う際の特有の駆け引きには消極的で「負ければ、ただ自分よりも相手の方が良いゴルフをしたと思いたい」と、メンタルに余計な負担をかけないのが信条。そうやって8月のツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」でも準優勝した。

あすの4回戦は塚田陽亮と激突。この日、2015年の「ネスレ―」で優勝した武藤俊憲を破った相手はもちろん難敵だ。(千葉県市原市/桂川洋一)

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