2017年 ネスレマッチプレーレクサス杯

4年目を迎えたマッチプレー ネスレ社長が語る「最終形」への道筋

2017/08/20 18:58
4年目のマッチプレー戦が終了。主催するネスレ日本の高岡浩三社長の評価は

◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 最終日(20日)◇恵庭CC(北海道)◇6903yd(パー72)

今年で4年目の開催となる優勝賞金1億円を争うマッチプレーは、最終ホールで決着をつけた藤本佳則の初優勝で幕を閉じた。大会を主催するネスレ日本の高岡浩三・代表取締役社長兼CEOは、「最後まであきらめない姿勢がすごく出た熱戦が続いて、大変うれしく思っています」と総括し、満足そうにうなずいた。

海外挑戦を目指す日本の男子プロをサポートする趣旨のもと、ツアー外競技ながら国内最高の優勝賞金が設けられた今大会。破格の高額賞金を支える1つとなっているのは、3回戦までに敗退したプロゴルファーが参加する、別コースで行う週末2日間のプロアマラウンドだ。

「数多くのスポンサーの方にすごく喜んで頂けて。プロアマにお客様をご招待することで資金が集まり、選手の賞金や運営費の元になる。そういう一つの“解”を得られたことは、マーケターとして満足感があります。4年前に思い描いていたこの大会の最終形というものが、ほぼ出来上がったと思います」

今年の変化といえば、往年の名プレーヤーであるトム・ワトソンを大会アンバサダーに迎えたことだ。初日の1回戦終了後には、32人の出場選手を集めて約1時間の講演会を実施。「若い選手から、本当にありがたかったと聞いた。単なる名前ということではなく、実際に戦う選手にとってもいい刺激になったことは、非常に良かったと思います」と続けた。

同大会が国内男子選手の年間スケジュールに復活させたマッチプレーという競技形式は、今季から国内ツアーの新規競技として「ISPSハンダマッチプレー選手権」が至近日程で始まったが、独自路線での進化を続ける今大会の存在は、年間ツアーの一戦として行われる競技とはそもそも一線を画すもの。2018年大会への施策については「今の段階では、この大会が終わってホッとしているところ。これから考えたいと思います」と述べるにとどめたが、次なる構想への期待は膨らむばかりだ。(北海道恵庭市/塚田達也)

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