2017年 ネスレマッチプレーレクサス杯

12時を回ったシンデレラ?時松隆光はタイトル防衛へ弱気

2017/08/16 17:10
ショットの不振に悩む時松隆光。まずは1回戦突破を目標に挙げた

◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 事前情報(16日)◇恵庭CC(北海道) ◇6903yd(パー72)

国内ゴルフでは破格の優勝賞金1億円を争うマッチプレー戦が、今年も北海道の恵庭CCで4回目の開催を迎える。前年覇者は、当時下部ツアーを主戦場にしていた時松隆光。実績をはるかに上回る先輩プロを次々と打ち破り、初出場ながら32人の頂点に上り詰めた。

開幕前日に行われたプロアマトーナメントを終えて、ディフェンディング大会に臨む23歳の表情は浮かない。「去年と比べたらショットが良くない。ここ数カ月は苦しいゴルフが続いているし、(連覇への)気持ちはないです」と、前向きな発言は少なかった。

前年大会は、これ以上ない流れの中でつかんだ栄冠だった。7月上旬の下部ツアー初優勝がシンデレラストーリーの始まり。この優勝で出場権をつかんだ3週間後の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でレギュラーツアー初優勝を飾り、翌週のマッチプレー制覇へとつなげてみせた。

一方で、今週を前にした近況は対照的だ。5月末の「ミズノオープン」から4戦連続予選落ちで、2週間前の新規競技「ISPSハンダマッチプレー選手権」は一回戦敗退。大会連覇に向けて力強い言葉が出てこないのも、無理はない。

それだけに、思い入れ深い今大会を復調のきっかけにしたい気持ちも強い。あすの1回戦では、1カ月前に3季ぶりの優勝を飾った宮本勝昌と対戦する。「ここでも勝てないと、負の連鎖が続いてしまう。宮本さんに勝つことができれば、また自信になってネガティブな感じが変わると思う」。1年前から立場は大きく変わったとはいえ、今年も挑戦者として初日に臨む。(北海道恵庭市/塚田達也)

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