2017年 日本ツアー選手権森ビル杯

最難関ホールで圧巻バーディ 小平智が3位で終え「全米オープン」に挑戦

2017/06/04 18:34
優勝には届かなかったものの日本人最上位の3位でフィニッシュした小平智

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(4日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

上位の伸ばし合いに必死で食らいついたが、首位の背中は遠のいた。8位から出た小平智は6バーディ、1ボギーの「66」でプレーして、通算8アンダー3位でフィニッシュ。「攻めた結果」と及第点を付けたものの、逆転優勝を逃したことに悔しさをあらわにした。

16番までにスコアを4つ伸ばし、迎えた宍戸の名物ホール17番で見せ場を作った。残り185ydの第2打を6Iで運ぶと、ピンそば50cmにピタリ。ギャラリーの歓声沸く中で、「攻めていった。狙うしかないと思った」とバーディで魅せた。この日の同ホールの平均スコアは「4.723」と最難関。バーディを決めたのは小平と木下裕太の2人だけだった。

開幕前は4日間で二桁アンダーを出すことが自身に課した目標だった。わずかに届かなかった結果に「やりきったというよりは、頑張りが足りなかった。2日目にスコアを落としてしまったので、目標スコアに達しなかったことは悔しい」と唇を噛む。今大会終了時点で賞金ランキング上位2位に入れば獲得できた「全英オープン」切符を逃したことも、口惜しさを何倍にも膨らませた。

次戦は15日(木)開幕の海外メジャー「全米オープン」に臨む。「着実に予選通過して、トップ10を狙っていきたい」と鼻息は荒い。大会が行われるエリンヒルズCCを、すでに動画でチェックし「めちゃくちゃ難しそう。それでも良い成績残したい」と気持ちは高ぶる。

「今週も難コースでいい成績を残せたことに(初優勝した13年大会から)成長を感じている。これをアメリカでどういかせるか」。世界屈指の難コースに立つイメージを膨らませ、目を輝かせた。(茨城県笠間市/糸井順子)

2017年 日本ツアー選手権森ビル杯