2017年 日本プロ日清カップ

7位と健闘!158cm上平栄道のヘッドスピードを上げる練習法

2017/05/14 18:09
メジャーで躍動!レギュラーツアー復帰を目指す上平栄道が7位タイで終えた

◇国内メジャー初戦◇日本プロ選手権 日清カップヌードル杯 最終日(14日)◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇7217yd(パー72)

最終ラウンドを9位タイから出た39歳の上平栄道が4バーディ、1ボギーの「69」とし、通算6アンダーの7位タイでフィニッシュ。レギュラーツアーでは2013年10月「コカ・コーラ東海クラシック」以来のトップ10入りをメジャーで決め、「最高です。こういう大会で上位でゴルフができて幸せ」と充実感に浸った。

プロ転向は2001年。158cmと小柄な体はパワーこそ劣るが、堅実なプレーと練習量でカバーし、10年に賞金ランク61位で初シードを獲得。以降13年までシードを保持したが、14年からレギュラーツアーに定着できないシーズンが続いている。今週も予選会を突破しての出場。今季の自身初戦で458万5000円を稼ぎ、「日本オープンも予選があるので、メジャーで(賞金ランクを)上げていきたい」と、来季のツアー復帰に向けて意気込んだ。

ここ数年の不調について、ショットの飛距離を伸ばそうとするあまり「力で飛ばそうとしておかしくなった」と振り返る。その反省から、今は「スピード感を出すこと」をテーマにした練習に取り組み中だ。インパクトゾーンのヘッドスピードを上げる感覚をつかむため、3カ月ほど前から、通常の1Wのシャフトの先にヘッドではなくゴルフボールを装着した器具で素振りを繰り返しているという。

ビュン!ビュン!という大きな音が、周囲に鳴り響いてもおかまいなし。朝のウォーミングアップ、ショット練習の途中など、思い立ったらとにかく振りまくる。「ずっとやっていると、案外しんどいんです」というが、昨季253.92ydだった1Wの飛距離は「間違いなく10ydは伸びた」と、その効果を実感中だ。力みがない分、体の軸の安定も崩れることがないという。

「練習は裏切らないと、自分の中で自然と思えるようになった。楽しくなるし、この練習は一生続けていきたいと思っています」。そこまでの言葉を聞けば、今週の健闘と無関係とは言い難い。肩に力が入りすぎているアマチュアゴルファーの方も、参考にしてみては?(沖縄県名護市/塚田達也)

2017年 日本プロ日清カップ