正岡竜二（左）はツアー初優勝は逃したが、目標のシード確保に成功。大学の後輩・池田勇太も祝福した

◇国内男子◇カシオワールドオープン最終日（27日）◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知）◇7315yd（パー72）

降雨によるコースコンディション不良のため、競技は54ホール短縮という形で閉幕した。賞金ランク上位82位（※）までに付与される来季シード獲得者が確定。大堀裕次郎（41位）、時松隆光（55位）、香妻陣一朗（62位）、岩本高志（65位）ら12人が初の賞金シード入りを決めた。63位のアンジェロ・キューまでが、来季の通年出場資格『第1シード』に入った。

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圏外から来季シードに滑り込んだのは、2位の正岡竜二（88位→51位）、7位タイの増田伸洋（98位→81位）ら。首位の池田勇太から1打差にいた正岡は、ツアー初優勝の可能性もあっただけに「なかなか巡ってこないチャンスだったので、勝ちたい気持ちもあった」と複雑な心境を明かしたが、目標としていた3年連続のシード確保はクリア。「来年に向けて準備をし直して、また優勝争いに加われるように頑張りたい」と来季での飛躍を誓った。

シード復帰は、リャン・ウェンチョン（60位）、ハン・リー（66位）、平塚哲二（82位）の3人。平塚は『生涯獲得賞金ランク上位25位』で今季を戦い、ボーダーライン上の位置で薄氷のシード復帰を果たした。

賞金シードを喪失したのは、S.K.ホ（韓国／83位）、貞方章男（84位）、堀川未来夢（87位）、額賀辰徳（88位）、冨山聡（89位）、ムン・キョンジュン（92位）、富村真治（93位）、横田真一（99位）、深堀圭一郎（102位）、岩田寛（109位）、河井博大（121位）、平本穏（153位）、K.T.ゴン（161位）、呉阿順（208位）の14人。岩田と呉は、別資格により来季の出場権を保持しているほか、深堀は2回目の生涯獲得賞金資格の行使を示唆した。

54H短縮により加算賞金が75％に減額されたことは、シード争いにも影響した。S.K.ホは3日目を終えた時点で1アンダーの43位におり、シード圏内のランク82位にいたが、減額になったことで圏外の83位にいた平塚哲二が逆転。わずか1万2694円差で14年連続保持していたシードが途切れることになり、「いつか来るとは思っていた。これも競技のルールなので受け止めるしかない」と話した。

（※）賞金ランク上位60人に通年出場資格の『第1シード』、同75人までに秋口までの出場資格『第2シード』を付与。出場義務試合数に満たない選手は除外されるため、『第1シード』は63位、『第2シード』は82位まで繰り下がる。

競技短縮の不運もあり約1万円差でシードを逃したS.K.ホ

＜シード争いの動向＞ 賞金ランク／選手名
■初シード獲得
（第1シード）
22位／朴ジュンウォン／4011万1223円
41位／大堀裕次郎／2997万6937円
43位／ショーン・ノリス／2953万4371円
47位／スンス・ハン／2423万7716円
50位／チョ・ビョンミン／2286万1071円
55位／時松隆光／2009万8857円
57位／カン・キョンナム／1924万9671円
59位／任成宰／1829万1100円
62位／香妻陣一朗／1703万5322円

（第2シード）
65位／岩本高志／1599万2175円
69位／チャン・キム／1409万942円
75位／チャプチャイ・ニラト／1265万9371円

■ 賞金シード復帰

60位／リャン・ウェンチョン／1802万8440円（第1シード）
66位／ハン・リー／1578万3104円（第2シード）
82位／平塚哲二／1013万3947円（第2シード）

■ 賞金シード喪失 ☆印はその他の資格保有者

83位／S.K.ホ／1012万1253円
84位／貞方章男／987万6360円
87位／堀川未来夢／947万6239円
88位／額賀辰徳／913万3199円
89位／冨山聡／888万5937円
92位／ムン・キョンジュン／798万9914円
93位／富村真治／758万4214円
99位／横田真一／652万4763円
102位／深堀圭一郎／544万5425円
109位／岩田寛／479万4857円 ☆15年「セガサミーカップ」優勝
121位／河井博大／364万5216円
153位／平本穏／200万4050円
161位／K.T.ゴン／180万9900円
208位／呉阿順／69万円 ☆メンバーに属する欧州ツアーで16年優勝