ライバルは出遅れ 賞金2位の池田勇太は苦手コースで3アンダー発進
2016/11/10 17:19
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(10日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
賞金レーストップの谷原秀人を約1268万円差の2位で追う池田勇太が上々のスタートを切った。過去の相性が良くないコースで7バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「69」。3アンダーの11位タイは単独首位の松山英樹と4打差だ。
インから出た池田は15番でボギーが先行する展開を、18番(パー5)からの4連続バーディで流れを引き寄せた。6番(パー5)ではウェッジでの第3打がバックスピンでグリーンから手前の池に落ちる手痛いミス。「6(ボギーで)であがれるところを、7にしちゃうのがバカ」とダブルボギーを吐き捨てたが、8番で3mを沈めるバーディで挽回した。
過去にトップ10入りしたのは8位で終えた2013年大会だけ。池田自身、この日本屈指の名コースでの戦いは「ここでゴルフをすると、どうも調子が良くなくなっていくんだよね。俺が勝った試合は(今大会のような)林間コースばかりになのに」と首をかしげるものだった。「立ちにくいホールがある、というだけではないんだけど…グリーンに近づくにつれてどんどん狭くなっていくような気がする」
その“難所”は今年「せっかくの良いスタートだから、自信を持ってやりたい。パットに不安はないから、ティショットが大事かな」と言える滑り出しになった。前週の「HEIWA・PGM選手権」でプレーオフで敗れたライバルの谷原は、5オーバー80位と出遅れ。首位の松山には10月「日本オープン」の最終日最終組対決で負けた借りがある。「リベンジを」とは声に出さなくとも、おのずと聞こえてくるフレーズのはずだ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)