御殿場はニガテ? 谷原秀人を追う池田勇太の相性
2016/11/09 17:44
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
谷原秀人との激しい賞金王争いを繰り広げる池田勇太。前週の「HEIWA・PGM選手権」はそのライバルにプレーオフで敗戦を喫し、賞金ランキングで3週ぶりに2位に後退した。シーズンは残り4試合。すぐにでもリベンジをはかりたいところと思いきや、いまのところ本人に焦りの色は見られない。
谷原を約1268万差で追う立場となった池田は、開幕前日9日(水)のプロアマ戦で調整を終了。「良い感じで感触は別に変わらない」と及第点をつけられる状態をキープしている。「やってみて、結果がどう出るか。毎日良いゴルフをすればいいだけ」。そう言えるだけの自信が寒空の下に漂った。
世界ランキングも55位まで浮上し、来年4月の「マスターズ」の出場資格獲得となる年末の50位入りも近づいてきた。だが、あくまで照準は自身初の賞金王獲得だ。「活躍すれば盛り上がるし、(賞金王になれば)結果的に世界ランクにも反映される」と話した。
泰然自若とした池田だが、気になるのはコースとの相性。ツアー通算15勝を誇るキャリアで、この御殿場でのタイトルはなく、2013年の8位が最高位。トップ10入りも同年だけで「いい成績がないからね、ここは」と首をかしげる。
当地は今年、夏場以降、日照時間に恵まれず、芝の育成が例年に比べ捗々しくない。「フェアウェイとグリーンは良いんですけど。グリーン周りとラフが良くない」と池田。「当たり前の話ですけど、フェアウェイに行って、グリーンに乗せて打てれば」。ショットの堅実さを、まずは勝負のキーポイントに挙げた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)