2016年 マイナビABC選手権

ミミズのことを引きずった?元パラシュート部隊は首位から陥落

2016/10/29 17:55
問題だったのはミミズではなく…チョ・ビョンミンは首位陥落

◇国内男子◇マイナビABC選手権 3日目(29日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

通算10アンダーの単独首位から出て、1番、4番とバーディ奪取。快調に飛ばしていたチョ・ビョンミン(韓国)が競技委員を呼んだのは、7番ホールでのことだった。

ティショットをガードバンカーに入れると、その球の脇にミミズが這っていたのを発見した。念のために競技委員に確認したが、ハザード内でルースインペディメントを取り除くことはもちろんできない。結局、ミミズもろともエクスプロージョンショットでグリーンに載せてパーセーブ。だが、続くホールをボギーとすると、10番もボギー、11番はトリプルボギーと崩れていった。

まさか、ミミズのことを引きずって?と思い、ホールアウト後の韓国軍の元パラシュート部隊に直撃したが、「全然、気にはなりませんでした」と当然といえば当然の答え。聞けば、高速グリーン対策として、今週は1年ぶりにクロスハンドグリップでパッティングを行っていたが、8番、10番とショートパットを外した。

11番では4mのバーディチャンスから4パット。「2パット目まではクロスハンドで打っていましたが、3パット目から順手に持ち替えました。初めて試合中に握りを変えましたが、そのことでミスしてしまった。12番からはまたクロスハンドに戻しました」

終わってみれば、首位とは4打差。チョはホールアウト後のグリーンで入念にパッティング練習を行っていた。「(今日のことは)振り返っても戻ってこないので、すぐ忘れます。明日は新しく仕切り直しのつもりでまた頑張ります」と明るい表情で誓った。(兵庫県加東市/今岡涼太)

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