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「やっと開幕した感じ」石川遼”3アンダー”に課題と手応え

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(14日)◇狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)◇7208yd(パー70)

石川遼が5バーディ、2ボギーの「67」でプレーし、通算2オーバーの14位に浮上した。首位と4打差の優勝圏内で、決勝ラウンドに進出した。初日は5オーバーと苦戦したが、この日は「2アンダーが限界だと思った」と自身の予想を上回るスコアに及第点を与えた。

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今大会初めてのバーディは、24ホール目だった。インからスタートした第2ラウンドの15番、7mのパットを決めた。「やっと『日本オープン』が開幕したって感じです」。グリーン上で空を見上げて喜んだ。

極端に狭いフェアウェイ、入れたら出すだけの深いラフ…。ショットは正確性が求められる上、飛距離も長い。グリーンでは傾斜にカップが切られている。難しさの詰まったコースに「距離感がまだまだ。奥(下りのライン)に行くと考えてしまう」と、課題が解消したわけではない。

だが、手ごたえをつかんだ部分もある。連続ボギーの後で迎えた終盤7番のティショット。同組の2013年「マスターズ」覇者アダム・スコット(オーストラリア)も「狭すぎる」と嘆いたホールで、フェアウェイをしっかりとらえた。難度は「ボール1個のところを狙うイメージ」と説明するほど。悪い流れを断ち切る意味でもプレッシャーのかかる場面だったが、「ズルズル行かなかった。締まったゴルフができた」と誇った。ここから2連続バーディを演出した。

粘り強く戦い、引き連れたギャラリーからの大歓声にも押された。この日のギャラリーは9534人。2日間合計で2万372人となり、大会記録を更新した。「大会を盛り上げたい」と話した石川は「(松山)英樹は上位に行くと思う。自分ももう一回、頑張らなきゃいけない」と気を引き締めた。日曜日の夕方も主役でいたい。(埼玉県入間市/林洋平)

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