ヒデキ&リョウとの競演実現!A.スコットが語った「僕がゴルフをする理由」
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前情報(11日)◇狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)◇7208yd(パー70)
世界ランク6位のアダム・スコット(オーストラリア)が日本のナショナルオープンに3年連続(3度目)で出場する。2日後に開幕する予選ラウンドでは、4年ぶりに同大会に出場する松山英樹、石川遼と同組。昨年大会で公約に掲げた2人との競演が実現する。「大きなステージで一緒にプレーできることに興奮している」と喜びを表現した。
この日、プロアマ戦で18ホールを確認したスコットは「このコースは自分に合っている」と自信を見せた。狭いフェアウェイに深いラフ、飛距離も長く、難度の高いコースだが「PGAツアー寄り」と主戦場を連想させる。さらに「ここ2年のコースはしっかり理解しないと攻略が難しかった。今年は一度のラウンドで自分に馴染んだ感じがする」と話し、38位だった14年、7位で終えた昨年との違いを強調した。
米PGAツアーの2015-16年シーズンが終了したのは2週前のこと。年間2勝を挙げてフェデックランクで4位に入った充実のシーズンを終え、1週間休養した後、欧州で1週間のトレーニングを行い、9日(日)に来日した。時差ボケは残るが「きょう寝れば大丈夫だよ」と余裕を見せた。
2013年「マスターズ」を制し、翌14年には2カ月間だが、世界ランク1位にも輝いた。正真正銘のトッププロは、昨年大会で「彼らをこの試合に出したい」と松山、石川の出場を希望した。そして、ことし実現した。
もちろん、スコットの希望だけで、3人が揃ったわけではない。「仲の良い友人だし、彼らのスケジュールもあるから」とスコットは言う。今年は、松山と石川がマレーシアで開催される来週の米ツアー「CIMBクラシック」に出場予定で、地理的かつ日程的な都合も幸いした。
実現した松山、石川、スコットの予選同組は、多くのギャラリーを引き連れることが予想される。互いに好プレーを見せ、ギャラリーたちを魅了し、会場の熱気を最高潮まで引き上げたい―。スコットは「それこそ僕がゴルフをする理由なんだよ」とさわやかに言い残し、練習場に向かった。(埼玉県入間市/林洋平)