「振れちゃっている」2位発進、石川遼の勢い止まらず
2016/09/01 18:28
自身初の2試合連続優勝がかかる石川遼の勢いが止まらない。国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」は1日、山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開幕。初日を5バーディ、2ボギーの「68」として3アンダーの単独2位でホールアウトし、首位と2打差で滑り出した。
石川は午後0時15分に1番からティオフ。最初の1番をピンそば1m弱につけてバーディで発進した。「非常に難しいパー4」と警戒を強めていたツアー最長のパー4、535ydの5番はグリーンを外してボギーとしたが、10番で2.5mを決めて再びアンダーパーへ。13番(パー3)はピン左1m。15番(パー5)、17番といずれも2オンに成功してバーディを重ね、午後のリーダーボードを駆け上がった。
1Wを多用したフェアウェイキープ率は7割に迫り、パーオン率66.67%はこの日の全体8位を記録。復帰2戦目で今季1勝目を挙げた前週「RIZAP KBCオーガスタ」ではタイミングが不安定だったショットへの不満を漏らしていたが、今週は「体とヘッドが同調して“振れちゃっている”感じ。今週の方が良いスイングができている」と評価した。無意識な体の力みにより「振りにいっていた」という前週の反省を、さっそく生かしている形だ。
「きょうは良いショットが多かったし、より精度を高くしていきたい。自分のスタイルを貫いて、攻めていくだけです」。試練の時期を乗り越え、石川の周りで止まっていた時間が加速をつけて流れ始めている。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)