2016年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

全英あるある?宮里優作はクラブ到着遅れで“ぶっつけ本番”へ

2016/07/20 18:02
開幕前日の夕方にキャディバッグが“帰国”。宮里優作は練習ラウンドなしで初日を迎える

国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は21日(木)から、福島県のグランディ那須白河GCで行われる。前週のメジャー第3戦「全英オープン」に続く出場となる宮里優作は、キャディバッグの到着が遅れ、事前の練習ラウンドができないまま本番を迎えることになった。

全英で予選落ちを喫した宮里は18日(月)にスコットランド・グラスゴー空港を発ち、19日(火)の夕方に東京・羽田空港に到着。衣服などが入ったスーツケースは無事に日本に届いたものの、そのときクラブは、乗り継ぎをしたロストバゲージの“悪名高き”ロンドン・ヒースロー空港にあった。商売道具がなく、20日(水)に行う予定だった会場での練習はキャンセルせざるを得なかった。

宮里は現在、クラブ契約がフリーでスペアのクラブは愛知県内の自宅に保管。プロ選手のクラブを場内で調整する車両(ツアーバン)も既に会場を後にしていた。「(契約するブリヂストンスポーツの)ボールだけはある」という状態。コースチェックは帯同キャディに任せ「去年とあまり変わっていないと聞いている」と情報は耳に入れたが、「最悪、レンタルクラブでやるしかないかな…」と苦笑いした。

それでもなんとか、キャディバッグはこの日の午後5時前、ヒースローから1日遅れの便で無事羽田に到着。あすの初日の午後0時20分のスタートには間に合う見通しがついた。関係者からの電話連絡を受け、ほっと一安心。「ダメだったら、ダンロップのクラブを使うかもしれなかった…」。将来の海外進出を狙うプレーヤーにとっては、これも日常茶飯事ととらえていくしかない。(福島県西郷村/桂川洋一)

2016年 ダンロップ・スリクソン福島オープン