2016年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ

予選会通過から3位発進 木下稜介が慕う先輩とライバル

2016/06/30 19:22
予選会通過から上位進出を狙う木下稜介は「チャンスをものにしたい」と意気込む

国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」が30日、北海道千歳市のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕した。今季、出場2試合目の木下稜介が5連続バーディなど「68」でプレーし、4アンダー3位タイで滑り出した。

1オーバーで迎えた後半3番から怒涛のバーディラッシュを披露。一気にリーダーボードを上がった。5連続バーディは「かなりピンについた」と、10m強のパットを決めた3番を除いて、すべて1ピン以内につけた。

昨年から師事する青山充コーチに「一流になる人に、整理整頓ができない人はいない」と言われた。ゴルフでも、私生活でも。練習で使うクラブを雑に置かない。ホテルの部屋を出るときは、布団をたたむ。「さすがに来る前よりも、きれいな状態で、ってわけにはいかないです」と苦笑いしたが、ゴルフにも好影響を与えた。「しっかり考えも整理されて、1打1打で気持ちを切り替えられるようになった」と言う。

香川西高校の先輩・片岡大育を慕う。片岡の勧めでアジアンツアーのQTを受け、昨季はフィリピンやタイなどで計7試合に出場。最上位は「クイーンズカップ」での30位だった。環境は日本とは異なり「移動も長いし、厳しい環境」としたが「いい勉強になった」と振り返った。

「いつかは米国でプレーしたい」という夢がある。同じ四国で、明徳義塾高校(高知県)出身の同学年・松山英樹とは、ジュニア時代によく戦った。今でもLINEを通じてやり取りをする。

昨年末のQTランクは180位で、今季は下部ツアーが中心となる。今週も予選会を通過しての参戦。遥か遠い同級生の存在に、少しだけ悔しそうな表情を浮かべ「焦らず、少しずつ、レベルアップします」と誓った。(北海道千歳市/林洋平)

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