全米&全英に出場 池田勇太ら国内ツアー組も過密スケジュールの試練
7月のメジャー第3戦「全英オープン」には米ツアーで活躍する松山英樹のほか、昨年度の「日本オープン」覇者の小平智、昨年賞金ランク上位2人のキム・キョンテ(韓国)、宮里優作らが既に出場権を獲得。前週の国内ツアー「ミズノオープン」で今平周吾、市原功大、イ・サンヒ(韓国)、谷原秀人がそのメンバーに加わった。
日本ツアーを戦う選手に残された全英の“最後のイス”は今週の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」を終えて、今季の賞金ランキング上位2人に入ること。ランキングトップを走るキムをのぞき、最上位の2位につける池田勇太は後続との差と今大会の賞金配分から、すでに全英切符獲得が決まっている。
待ち受けるのは試練のスケジュールだ。最終予選会を突破して、2週後には海外メジャー「全米オープン」に出場する池田。宮里優作、谷原秀人も同じように、全米&全英の出場権を確保しており、以下の大陸をまたいだビッグトーナメントが続く。
6/16-19:全米オープン(米ペンシルベニア州)
6/23-26:ISPSハンダグローバルカップ(石川)
6/30-7/3:長嶋茂雄招待セガサミーカップ(北海道)、WGCブリヂストン招待(米オハイオ州)
7/7-10:日本プロ日清カップ(北海道)
7/14-17:全英オープン(ロイヤルトルーン/スコットランド)
7/21-24:ダンロップ・スリクソン福島オープン(福島県)
7/28-31:全米プロ(バルタスロールGC/ニュージャージー州)
8/4-7:~オープンウィーク~
8/11-14:リオデジャネイロ五輪(オリンピックゴルフコース/リオデジャネイロ))
キム・キョンテ(韓国)は30日開幕の「WGCブリヂストン招待」出場の可能性もある。全英の2週後には、例年世界ランキング100位以内の選手が招待される「全米プロゴルフ選手権」もあり、いずれの選手も出場を視野に入れたいところ。そしてその2週後には「リオデジャネイロ五輪」の男子競技が実施される。
現段階で池田は「今週まではしっかり日本で頑張って、終わってから考えます」。宿舎や移動手段の確保も、選手やサポートスタッフにとっては大事な仕事となる。「宍戸は好きなコースなので、今季2勝目をそろそろという気持ちもある。ここで実現できれば」と、まずは目の前の試合に全力を尽くす。(茨城県笠間市/桂川洋一)