2016年 関西オープン

“涙の敗戦”から3週 片岡大育が大会連覇を意気込む

2016/05/18 17:14
涙の敗戦から3週。笑顔を取り戻して大会連覇に挑む片岡大育

国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」は19日、和歌山県の橋本カントリークラブで開幕する。練習日にあてられた開幕前日の18日、前年大会優勝の片岡大育はイン9ホールをプレー。前週からの計4ラウンドでみっちりと準備を行い、1年前にツアー初優勝を飾った大会の連覇に挑む。

もう3週前の出来事となったが前戦の雪辱もかかる。今季第3戦「中日クラウンズ」最終日では終盤まで単独首位を守りながら、17番(パー3)で1打目を大きく左に曲げたダブルボギーが響いてプレーオフの末にV逸。キム・キョンテ(韓国)に優勝カップをさらわれて涙した。

前週には、いつもは毒舌で鳴らすベテランの谷口徹から「オレもそうだったけど、お前も右からの風を食らったなあ」との同情の言葉をかけられ、「なぐさめてもらいました」と感謝する一幕もあったという。ツアーの開催がなかったその後の2週間を経て、「気持ちはしっかり整理できました。あとはやるだけです」と、トレードマークの爽やかな笑顔にも無理がなくなった。

毎年開催コースが異なる今大会は、連覇となると1973~75年に3連覇(当時はツアー外競技)を果たした杉原輝雄まで41年もさかのぼる。「偉大な方なので、続きたい気持ちはありますね」。全体的にアップダウンが強く、コース幅も狭い難コースの攻略に臨む。(和歌山県橋本市/塚田達也)

2016年 関西オープン