解説席の石川遼「まだ“王手”じゃない」
2016/04/30 18:58
今週開催中の「中日クラウンズ」で、テレビ解説席から戦いの模様を伝えている石川遼。3日目を終えて片岡大育が2打差リードの単独首位に抜け出したが、石川は強調した。「まだ“王手”じゃない――」。
自身が単独首位で最終日を迎えた昨年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を引き合いに出し、「将棋で言えば、まだ席についただけ。みんな“王手だね”って言うけど、最終日に優勝争いできる位置にいて、そこからようやく戦いが始まっていく」と、選手の気持ちを代弁した。
「上の2人(片岡とキム・キョンテ)が主導権を握っているけど、谷原(秀人)さんが前半に3つとかバーディを獲って、2人が伸ばせなければ面白くなる。かき回してくれることを期待しています」と、展開的に盛り上がる混戦に思いを寄せた。
米国ツアーから離脱中の自身については、最近は1Wの練習も始めたという。「3Iくらいまでは1本の軸で打てるようになって痛みもないけど、1Wだけ軸が2つ、3つあって、色んな方向に負荷が掛かったスイングになっている」と、近況を説明。「でも、悲観するだけじゃなく、順調に進んでいる方が大きい」と、前向きな言葉で締めた。
次週行われる「ザ・レジェンド・チャリティプロアマ」の日曜日には、ジュニアゴルファー向けのレッスン会を行う予定だという。今できることに積極的に携わりながら、一歩ずつ、自身の復帰に向けて歩を進めていく。(愛知県東郷町/今岡涼太)