2016年 東建ホームメイトカップ

松山英樹「自分にできることを」 ファン1000人が義援金

2016/04/17 17:57
藤沢ジャンボゴルフで、熊本地震の義援金チャリティサイン会を行った松山英樹と香妻琴乃

40人を超す犠牲者が確認された熊本地震を受け、米国ツアーを主戦場とし一時帰国中の松山英樹が17日、神奈川県藤沢市のゴルフ練習場でチャリティサイン会を実施した。「大変な思いをされていると思う。自分にできることはやる」と被災者に思いを寄せた。約1000人のファンが列をなし、250万円以上の義援金が集まった。

前週の海外メジャー初戦「マスターズ」では優勝争いを演じ、7位に入った。「被災地の方はテレビを見ていられないかもしれない。それでも僕が頑張っていることが伝わるような成績を残す」と、今後の戦いへの意気込みを語った。3階建て会場にあふれんばかりの人々を見て「多くの方に支えられている、と改めて感じた」と刺激も受けた。

「何かやらなきゃいけない。行動に移そう」と、自ら決断した。その思いの裏側には、5年前の東日本大震災の記憶がある。自身はオーストラリアにいたが、在学していた東北福祉大のある仙台は甚大な被害に遭った。「なんであれから5年目の今に、こんなことが起きたのか」と目線を下に向けた。

「あの時は必要な人に(物資が)届いてないこともあると思った」と振り返り、「本当に必要としている人に(義援金や物資を)届けて欲しい」と強く訴えた。

香妻琴乃も松山の呼びかけに賛同し、サイン会に参加。中止となった「KKT杯バンテリンレディス」(熊本空港CC)に参戦するため、熊本にいた14日に被災した。「本当に怖かった」と、一度は実家の鹿児島県に帰った。「熊本の方々は、今もその恐怖の中にいると思うと…。少しでも協力したい」と駆けつけた。(編集部・林洋平)

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