「日本プロゴルフマッチプレー選手権」がツアー外で13年ぶりに復活!
ネスレ主催大会をPGAが主管 優勝賞金は国内史上最高額1億円
日本プロゴルフ協会(以下PGA)は19日、「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」を7月29~31日に北海道の恵庭カントリー倶楽部で開催することを発表した。2014、15年に「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」として行われていた国内唯一のプロ選手によるマッチプレー競技を、PGAが主管する形でリニューアルした。
「日本プロゴルフマッチプレー選手権」は、1975~2003年までツアー内で“メジャー大会”との位置づけで開催されていたが、今回はJGTOの国内男子ツアー日程には含まれない。大会フォーマットは過去2大会と同様に、32人の出場選手を独自の選考基準で選出。PGA会員がその対象で、大会直前の7月中旬に発表を予定しているという。
13年ぶり復活の大看板を引き継ぐことになった今年は、国内ゴルフトーナメント史上最高額の優勝賞金1億円(賞金総額約1億5000万円)を懸けて争われる。過去2回の大会でも、ネスレ日本の高岡浩三代表取締役社長兼CEOの「グローバルな活躍を目指す日本のゴルファーの、海外への挑戦を支援する」という意向のもと、グローバルチャレンジサポート(海外ツアーへの参戦費用)を含めた国内プロゴルフでは比類のない高額賞金を実現。武藤俊憲が制した2015年大会も優勝賞金が国内史上最高の7000万円だった。
PGAの倉本昌弘会長は「2003年まで行ってきたマッチプレーを新しい形で開催する。昨年、高岡社長とネスレの会場で会った。若いプロを応援したい。新しい形でマッチプレーを普及したい。PGAに何かお手伝いできないか?というやりとりの中で今日に至った」と、PGA側から大会側にアプローチしてきた経緯を説明。以前と同じ名称を用いた大会ではあるものの、ツアー競技でも公式戦(メジャー)でもなく、過去と同一の大会ではないことを強調した。
また、会見に同席した高岡社長は「歴史あるマッチプレーを継続できるのは、ネスレにとっても名誉なこと」と大会名変更を説明。出場選手選考に関しては「ネスレにPGAが入ってフェアな形で行いたい。日本人選手を募って賞金稼ぐ場を提供して、海外へ出て行く資金に充ててほしいというネスレとしての趣旨は変わっていない」と言及した。
なお、昨年までその名が大会名にもついていた片山晋呉は、引き続きホストプロとして大会をサポート。昨年参加者から好評を博した1回戦で敗れた選手とスポンサー関係者による「サタデープロアマ」も引き続き実施する予定という。