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中国ツアーで武者修行 伊藤誠道が涙のQT突破

来季国内男子ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQT最終日を8位から出た伊藤誠道は「68」でプレーし、通算14アンダーの6位で終了。4度目のQT参戦で初めて来季レギュラーツアー前半戦(第1回リランキングまで)出場への道を切り開き、「やっとスタートラインに立つことができました」と涙した。

当時14歳で出場した2009年「VanaH杯KBCオーガスタ」を史上最年少で決勝ラウンドに進み、その名をプロゴルフ界に轟かせた。12年のプロ転向を経て、13年には下部チャレンジツアーで早くもプロ1勝目。18歳29日でのチャレンジ制覇は、これも当時の最年少記録を樹立した。

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一方でQTでは結果を残せず、12年、13年とファイナルまで進みながらも上位突破を逃した。14年に至ってはサード落ちを喫し、今季は下部ツアーへの出場すら限られたものとなった。「今年はどうすればいいんだろう」。失望の中で伊藤が見出したのは海外ツアーへの参戦。今季は中国ツアー(PGAツアーチャイナ)5試合(うち棄権1試合)に出場し、最高位は6位、他の3試合もすべてトップ20を記録した。「決してレベルは高くはなかったけど、上手い選手もたくさんいた。自信になった」という。

「日本とは文化も違うし、コースも違う。標高2300mくらいのところでプレーしたこともあったし、芝質も違う」。未知数の中国ツアーを経験し、何よりも糧となったのはアプローチのバリエーションが増えたこと。「これまで(球を)上げるアプローチしかできなかったけど、芝に応じたショットが打てるようになった」という。

伊藤は、来年1月に開催される中国ツアーのQTに出場する予定。来季はもちろん日本を主戦場にしながら、オープンウィークは中国ツアーに飛んで腕を磨く、理想のプランを掲げた。「僕を育ててくれたのは海外での経験。これからも、賞金よりも経験を求めて海外に行きたい」。

今年6月からは、同じナイキ契約の薗田峻輔の紹介でトレーニングジムの「ドームアスリートハウス」に通い、筋力アップにも励んでいる。「海外、ドームと、心身ともに充実した1年だった」。不遇のときを経て、一回り成長を遂げた20歳の来シーズンに注目だ。(三重県津市/塚田達也)

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