2015年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

欧州QTに挑む片岡大育が2位浮上「旅費を稼がないと」

2015/10/30 18:17
首位と2打差の2位に浮上した片岡大育。来月に欧州ツアーのファイナルQTに挑戦する

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」2日目。2週間後に欧州ツアー挑戦を控える片岡大育が4バーディ「67」(パー71)でプレーし、17位から2位タイに急浮上し、首位と2打差の通算5アンダーとして首位争いに名乗りを上げた。

片岡は9月2日時点の賞金ランク上位15人の資格により、11月14日から6日間で争われる欧州ツアーのファイナルQT(予選会)出場権を獲得。国内ツアーも大詰めを迎えている最中だが「せっかく出場権をもらって、いま行かなくていつ行くんだ」と、海外進出を夢見てきた27歳に迷いはなかった。

前週までの2試合で今季初となる連続予選落ちを喫したが、これも「ヨーロッパを見据えて万全な状態にするため、スイング修正をしている」ことが原因。「今も正直、しっくりきていない」としながらも、ミスの幅は少しずつ減りつつあるという。前週からテークバックを修正したパットともかみ合い、この日の上位浮上へと結びつけた。

ファイナルQTが開催されるスペインのPGAカタルーニャリゾートへは、専属キャディの伊能恵子さんと、関係者の計3人で移動。経費を抑えるために格安の航空券を選んだが、10日間ほどの滞在で「全部で200万円くらいかかる」という。「ここで、しっかり稼がないといけないですね…」と、思いのほか膨らんだ旅費に苦笑いだった。

片岡は次週の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」まで国内ツアーに出場。「三井住友VISA太平洋マスターズ」、「ダンロップフェニックス」をスキップし、地元開催の「カシオワールドオープン」(11月26日~)での復帰を予定している。(兵庫県加東市/塚田達也)

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