2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

“残り者”には福がある? ルーキー堀川未来夢は練習の虫

2015/10/22 18:22
ホスト大会で自身初の単独首位スタートを切った堀川未来夢

22歳のルーキーがホスト大会で自身初の首位発進だ。国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」は22日、千葉県の袖ヶ浦CCで開幕。ブリヂストン契約の堀川未来夢が7アンダー「64」とし、リーダーボードの最上位に名前を載せた。

9月の「ネスレ日本マッチプレー選手権」では1回戦で石川遼を破り、全国に名前を広めた堀川。以降は、大会を主催した片山晋呉と練習ラウンドをともにする機会が増え、主にリスク回避のコースマネジメントを教わっているという。「それ以来、ゴルフが簡単になった」と変化を実感。この日も「バーディを狙う感じではなく、ミスをしたときのことを考えてプレーできた」と、7バーディ、ノーボギーのラウンドに胸を張った。

いつも日没近くまでコースに居残る、練習の虫でもある。「今年が1年目だし、自分が一番下だという意識がある。練習が自信を作ってくれると思うし、試合にもつながっていると思う」。最後の数人になるまで練習グリーンで黙々とボールを転がす姿は、今や見慣れた風景になった。

今も心に残る、薄暮の中でかけられた先輩の言葉がある。今季の開幕戦「東建ホームメイトカップ」2日目のラウンド後に練習をしていた午後6時過ぎ。コースを去ろうとする宮本勝昌から“君には明るい未来が待っている”と名前にもちなんだ(?)激励を受けたという。「今も僕の中で活力になっています」と、この言葉も支えになり、日々、無心に練習を続けられている。

賞金ランクは現在60位と、第1シードのちょうどライン上に。日照時間の短縮により出場選手が絞られている時期とあり、次週以降で出場が確定しているのは1カ月後の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」のみだという。「ここで、パーンっと上にいけるように頑張りたい」。シード確定に向けて背水の陣で臨むホスト大会、努力は実るか。(千葉市緑区/塚田達也)

2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント