2015年 日本オープンゴルフ選手権競技

連覇逃した池田勇太「勝てなきゃ意味がない」

2015/10/18 19:12
ディフェンディングチャンピオンとして出席した表彰式ではこの表情。唇を噛みしめる時間は長かった

スコアの提出を終えた池田勇太が夕陽を背負い、一点をじっと見詰めたまま絞り出した言葉はどれも、重く地面へと落ちていった。「パーパットを入れなかった自分が悪い」「勝負の流れもなにも、結果的にこうなったら意味はない」「勝てなきゃ、やってる意味がない」――。

六甲国際GC東Cで行われた第80回「日本オープン」で大会連覇を目指した池田は、小平智に1打及ばず2位に終わった。17番のバーディで首位に並びながらも、ティショットをバンカーに入れた最終18番でボギーを喫し、力尽きた。

史上6人目の連覇も夢と消え、ここ5試合連続で優勝に絡みながらも勝ちきれない流れが続く。「前半無駄なボギーが多かった。なにをやってるんだかって感じですよ」。吐き捨てた言葉は、喜びに沸く18番グリーンの陰影を成した。

大きな徒労感は残ったが、2位で獲得した賞金は2200万円で、賞金ランキングトップのキム・キョンテ(韓国)との差を5438万円から3758万円へと大きく縮めた。疲れた心と体にムチを打って、次週はホストプロとして「ブリヂストンオープン」に臨む。(兵庫県神戸市/今岡涼太)

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