石川遼は攻撃姿勢に迷いなし 難コース相手も「攻めが大前提」
今週も攻めのプレーを貫き通す。愛知県の三好CCで行われる国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」に3年ぶりに出場する石川遼は、開幕前日の30日にプロアマラウンドをプレー。7315ydと距離があり、深いラフがホールを囲む難コースを相手にも、「攻めていくことが大前提。そうしないと、自分の場合は上手くなれない」と固い決意を言葉にした。
3週間前の「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」では1回戦で敗れ、積極性に欠いていた自らのプレーを猛省。「ネスレで、一番大事なことを学ぶことができた」と、翌週から2試合はパー3を除く全ホールの1打目で1Wを手にし続けている。
直後の「ANAオープン」では優勝。8位で最終日を迎えた前週「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」は最終日に崩れて52位としたが、「先週も攻めることはできていた」と悔いる様子はない。
ピンを攻めて、たとえグリーンを外す結果になろうとも、「逃げていたら、ピンを狙うショットも、難しいアプローチもうまくならない。難しい状況になれば練習にもなるし、1打のプレッシャーも大きなものになる」と、さらなる上達への道と割り切っている。
前週から1Wのシャフト重量を20gほど増やしたことに伴い、今週からはアイアンシャフト『ダイナミックゴールド ツアーイシュー』の重量もアップした。4Iから50度のウェッジまで8本のシャフトスペックをX100からS400にチェンジ。硬さはXからSに落とし、重量を増やしながらもヘッドの重さを利かせられる仕様に施したという。
3週連続で出場している国内競技は、今週で一区切り。2週後には、早くも米国ツアーの新シーズンが幕を開ける。「今週のコースはPGAツアーと通じるところもある。来シーズンの開幕にもつながると思うし、楽しみです」。多くが試される難コースとの対峙に、本格3年目に突入する米国での戦いを見据えた。(愛知県みよし市/塚田達也)