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小田孔明、圧巻の輪厚ベストスコア「61」 遼に“リベンジ”明言

国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」3日目。小田孔明が札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースのコースレコードを叩き出した。2アンダーの31位タイから出て1イーグル、10バーディ、1ボギーの「61」。2005年に深堀圭一郎すし石垣がマークしたこれまでの最少スロトークをひとつ更新し、石川遼と並ぶ通算13アンダーの首位タイに急浮上した。

最終組がスタートする1時間50分前にティオフした小田。5番(パー5)で残り45ydの第3打をSWで放り込むと、怒涛のチャージを開始した。2mのチャンスを生かした後半11番(パー3)から3連続バーディ。「ショットが上りのパットを残す良いところについた」。予選2日間は初日32パット、2日目31パットとグリーン上で苦しんだが、持ち前のショット力でその問題を解消した。

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15番でピン右から3mを沈め、続く16番(パー3)ではカップを一周させて10mをねじ込んだ。右手前のバンカーからの3打目をピンそば1.5mにつけた17番(パー5)も決めて、再び3連続バーディ。驚きの歓声が飛び交う中でも表情ひとつ変えない。「最後はゾーンに入った。打てば入る、そんな気がした」。

カップに蹴られて惜しくもバーディフィニッシュとはならなかったが、その最終18番では、ティマーク脇にある全日空機のミニチュア越しに、豪快な1Wショットを目にした男性ギャラリーが「ロケットみたいだ」とつぶやいていた。

ボールマークとキャディバッグに入る「67」の数字は、6月7日生まれの小田が毎ラウンドの目標スコアに掲げているラッキーナンバー。「(賞金ランクトップの)キム・キョンテが今週は欠場しているので差を詰めたい。週末2日を67、67で回って、後半戦へのきっかけをつかみたかった」というが、その目標をはるかに下回るキャリアベストスコアだ。

最終日にともに首位から出る石川遼には、昨年7月に北海道で行われた「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でプレーオフ負けを喫した。あの時「もう2位はイヤだ」とこぼした小田。そしてきょう、言い切った。「リベンジします」。絶好の機会が巡ってきた。(北海道北広島市/桂川洋一)

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