2015年 RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント

コースクローズ&プロアマ9ホール…大型台風が男子ゴルフにも影響

2015/08/26 17:55
昨年涙の優勝を飾った藤田寛之。開幕前日はプロアマ戦後に練習場で多くの時間を費やした

九州地方を襲った台風15号は、27日(木)に1カ月ぶりに再開する国内男子ツアーにも影響を及ぼした。「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」が行われる福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部は、当地を直撃した開幕2日前の25日(火)にコースを完全クローズ。26日(水)のプロアマ戦は競技を9ホールに短縮した。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)と大会運営サイドは、福岡地方に吹き荒れた暴風を警戒し、25日の選手の立ち入りを禁じた。同日は、TV中継用の金属製のやぐらが倒壊したり、コース内の木々が倒れてカート道をふさいだりと被害が続出。台風一過で晴天となった26日は早朝から、翌日のティオフに向け急ピッチで復旧作業を行った。

大会に携わるスポンサー関係者を招待するプロアマ戦は、通常18ホール競技で行われ、出場できないプロが同時刻に練習ラウンドをすることを禁じている。

実際にはこの日の天候、コースコンディションでは18ホールでの実施が可能だった。しかし前日火曜日は全選手がプレーできず、プロアマ戦に出場できない選手が、事前ラウンドの機会を失うことから、主催者は9ホールでの実施を承諾。その他の選手の練習ラウンドを9ホール限定で認めた。

プロアマに出場した前年度王者の藤田寛之が「影響はもちろんある。久々の試合なのでコースを回ったり、試合勘を養ったり、雰囲気をつかんだりはしたかった」と話すなど、多少の不安を抱えて臨むのが選手の正直な胸の内。ただ、主催者は関係先をもてなす重要な機会であるプロアマを短縮して、多くの選手たちに出来るだけフェアな状態でティオフさせることを決めた。JGTO関係者は「スポンサーさんの理解があって、大変ありがたかった」と感謝していた。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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