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藤田寛之 「バカらしくなった一打」から優勝争いへ

不振に悩む46歳がムービングデーに気を吐いた。国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」3日目。今季未勝利の藤田寛之が前半3番からの5連続を含む8バーディ、ノーボギー「64」で通算15アンダーとし、23位から2位にジャンプアップ。首位と2打差に詰め寄り、最終日最終組に飛び込んできた。

「ショットが良くなった。スコアを伸ばし合う状況でたいへん良いプレーができたし、今日に関しては100点です」。とりわけ自分に厳しい藤田にしては珍しい満点評価だ。今季は生命線であるショットの不調から、出場9試合で5試合の予選落ち。今週も決して万全の状態ではなかったという。2日目の前半12番(パー3)では、1打目に「1試合に1回くらい打っている」というシャンクが飛び出してボギー。しかし、これで吹っ切れた。

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「いろいろとやっていることが、12番でバカらしくなっちゃって。もう自分の好きなようにして打とうと。そうしたら良くなりました」。

2日目は直後の13番から7バーディを奪う「67」で23位に上げ、3日目の猛チャージをも呼び込んだ。長く取り組んできたスイング理論とは別に、「こういう風にやれば、球がこう飛ぶんだろうな」という藤田独自の感覚がハマった形だが、応急措置による好結果を手放しで喜べない自分もいる。

「自分でもまだ把握できていないし、予選落ちが続く中で急に優勝争いとか言われてもね・・・。優勝はしたいけど、あまり期待はしていません」。

とはいえ、試行錯誤から一片の光明を見出したことも事実には違いない。「悪いときの優勝争いで、何かをつかめるチャンスがあるかもしれない」。不振の流れを変える最終日となるか。(福島県西郷村/塚田達也)

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2015年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

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