今田竜二 「出場権があれば」日本ツアー転向も?
米国を主戦場にする今田竜二が、7月2日(木)に開幕する「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」に初出場する。今季国内男子ツアーは前週の「ISPSハンダグローバルカップ」(予選落ち)に続き2戦目の出場。開幕前日はプロアマラウンドをプレーし、「調子は試合になってみないと分からないけれど、今日は良い感じで1日を回れたと思う」と雨に濡れた表情を和らげた。
米国PGAツアーでは2005年から8年間シードを守り、08年には日本人史上4人目の優勝を果たした今田だが、12年にシード権を喪失してから米国では苦難の時が続く。昨季はPGAツアー、下部ツアーともに成績を残せず、今季も前週までに両ツアーを合わせた5試合(レギュラー3試合、下部2試合)ですべて予選落ち。最後の試合は3月「プエルトリコオープン」までさかのぼる状態だ。
「今年も何試合か出場させて頂いているが、順位的になかなか試合に出られず、今のところは試合から遠ざかっている」。自宅がある米国フロリダ州近郊で、ラウンドやトレーニングを重ねる日々が続いているという。
中学生時代に渡米してから米国でプレーを続け、推薦でしか出場権を持たない日本ツアーはこれまでスポット参戦の場でしかなかったが、今ではその存在が高まりつつあることは、今田の言葉からもうかがえる。
「出場権があれば考えるところですが、現時点では(主戦場を日本に)移すオプションはそう簡単ではない。そういったチャンスをモノにしたいとは思っています」
日本ツアーのシード権を手にする一番の近道は、ツアー優勝にほかならない。「最終的には優勝が大きな目標ですが、まずは1日のベストを尽くすことを頑張りたい」。今田は次週「ミュゼプラチナムオープン」への出場も予定している。(北海道千歳市/塚田達也)