2015年 ISPSハンダグローバルカップ

加湿器でギックリ腰?!谷口徹が猛チャージ

2015/06/27 17:00
「ピンチはなかった」と語った谷口徹。この日の最少スコア「64」をマークして7位に順位を上げた

山梨県のヴィンテージゴルフ倶楽部で開催されている国内男子ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」3日目。1アンダー44位で10番スタートの“裏街道”をプレーした谷口徹が、8バーディ1ボギーの「64」(パー71)で通算8アンダーとして7位まで浮上。首位と3打差に迫って最終日に臨む。

好スコアだと谷口の舌は滑らかだ。「これから練習に行くので、手短に」と、前日のイアン・ポールターの不機嫌発言を真似たジョークで切り出し、この日のラウンドを振り返った。「ピンチもなく、ショット、パットともに良かった」。安定したショット精度に加え、3m前後のチャンスを確実に沈めて前半に4つのバーディを奪った。

後半は1オンが狙える2番(パー4)でティショットを右に曲げてボギーを叩いたが、起伏の激しいコースも「高低差に徐々に慣れ、ショットの距離感も合ってきた」と持ち直し、最後の2連続を含む4バーディをさらに重ねてリーダーボードを駆け上がった。

先々週、自宅の加湿器(2台)を片付けようとした際に、排水のための受け皿が取り外せることを知らずに、重量のある状態で加湿器ごと持ち上げて腰を痛めたという。「こ、こうやってね(膝を屈伸させて振りを見せる)。これがイカンかったのよ。慣れないことしちゃイカンね」。

試合のなかった先週はトレーニングのみを行って、腰の安静を図ったが、痛みは今週に入っても残ったままだという。初日「71」、2日目を「70」の予選ラウンド2日間は、「予選通過も必死だった」という状態。この日の最少スコアマークは、普段の家事関与度の低さ(?)を笑顔で明かせるほどうれしかったようだ。

ツアー通算19勝を誇る谷口だが、2012年10月に飾った「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」以来、優勝から遠のいている。「あしたも(上位勢は)みんな良いスコアが出ると思うので、きょうみたいなゴルフが出来ればいい」。相手が強者であればあるほど燃える男だ。最終日の逆転を狙い、2011年の「マスターズ」覇者、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)と同組でティオフする。(山梨県北杜市/糸井順子)

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