10度目の最終日最終組もV逸…山下和宏の痛恨2ホール
2015/05/24 17:04
国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」の最終日、単独首位からスタートした山下和宏は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー「74」とスコアを崩し、通算11アンダーの9位タイでプレーを終えた。1打差のリードを守りきれず、自身10度目となる「最終日最終組」からのツアー初優勝は、またも叶わなかった。
「すみません、期待に応えられなくて…」。開口一番、だれに向けたか分からない謝罪を発し、苦笑いを浮かべた山下。逃げ切りを図る目論見は、序盤からもろくも崩れた。
パー5が続く2番と3番は、勢いをつけるためにも確実にスコアを伸ばしたいチャンスホールの連続。2番では2オンに成功したが、奥16mから3パットでパー。続く3番では、「昨日からのショットの不安を修正できず、こわごわ打っていた」というドライバーの1打目を右のOBゾーンに打ち込み、痛恨のダブルボギーを叩いた。
「2番、3番が今日の大部分を占めていました。残念、というのが正直なところ」。その時点での心境を思いやると、胸が苦しくなるほどの後悔を率直に語った。5打差を追う立場に変わったサンデーバックナインに見せ場を作る余力はなかった。「今度こそは!」と元気を絞り出すように言葉にし、コースを後にした。(滋賀県東近江市/塚田達也)