前年リベンジへ3位浮上のはずが…藤本佳則「来年、頑張る」
2015/05/22 20:17
滋賀県の名神八日市カントリー倶楽部で開催されている、国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」の2日目。5位から出た藤本佳則が5バーディ、ノーボギーで通算8アンダーの3位タイに浮上。首位に1打差と迫って決勝ラウンドへと折り返した。
関西の名門コースを巡る今大会は、奈良県出身の藤本にとってホームの舞台。兵庫県の六甲カントリー倶楽部で実施された前年大会は、悔しい負け方をした。2打差リードで最終日を迎えながらも小田孔明に逆転負けを喫し、地元ファンの前でつかみかけたタイトルがふと指をこぼれた。
今回は決勝ラウンドを前に1打差と迫り、リベンジへの可能性を広げたように見えるが、藤本は「来年、また頑張ります」とネガティブな言葉を連発した。今週のコースは持ち球のフェードが不利に働く意識が強く、例えば左サイドに林が迫り出す10番(パー5)と11番では、弾道が左から右への軌道を描くフェーダーにとって打ち出しどころが限られてしまう。「ホンマに嫌なんですよ。マジで。僕の技術では、勝負できるコースじゃないですから…」。
スコアを伸ばした日に聞くと説得力のない言葉。実は煙に巻いている?「いえ、本当に。ちょっとでも自信があれば言いますから」。本心なのか、否か。その答えは、残り2日間で示されることになる。(滋賀県東近江市/塚田達也)