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日本初勝利!遅れてきた韓国黄金世代のひとり「彼らの活躍がつらかった」

愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開催された国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」最終日。キム・スンヒョグが日本ツアー初優勝を飾った。3日目を終えて3打差をつけられていた単独首位のキム・ヒョンソン(ともに韓国)が9番からの5連続ボギーなどで後退したのを横目に、3バーディ、1ボギーの「70」で回り、通算7アンダーとして逆転に成功した。

勝負を決めたのは三好CCの名物ホールだった。14番でこの日2つ目のバーディを奪い、トップに立って迎えた16番(パー3)。ヒョンソンが先に8mバーディパットを沈め、1打差に迫られたスンヒョグは、負けじと右から7mをねじ込んでバーディとし、渾身のガッツポーズを作った。

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「スタートした時には正直言って、追いつけるとは思わなかった。2位でも良いと。ただ(ヒョンソンが)12番でティショットをOBにした時に、チャンスが巡って来るかもと思った。本当に運がいいとしか言いようがない」。日本ツアー参戦2年目での初勝利は、驚きのままに手に入れた。

1986年生まれの28歳は、2010年の日本ツアー賞金王キム・キョンテ、11年賞金王ベ・サンムンと同い年。昨年日本で初勝利を挙げ、来年は米ツアーの本格参戦が決まったS.J.パクとも同じだ。ジュニア時代は韓国で10勝以上を挙げ、高校3年生の時にプロ転向したが、かつてのライバルたちが確実にステップアップする一方で、母国韓国でも未勝利の時間が続いた。

「彼らの活躍を見るのが一番つらかった。日本でどんどん頭角を現す中で『いつか自分の実力が発揮できる時が来る』と思うしかなかった」。ようやく訪れた歓喜の時は5月に韓国で行われたワンアジアツアー「SK テレコムオープン」。キム・キョンテを破ってプロ初勝利をマーク。確かな自信を胸に、この日本1勝につなげた。

生みの苦しみが長かっただけに、節目の勝利にも目標を謙虚にさせる。「アメリカ?日本一?いやいや、それはない。とにかく次の1勝です。足りないものが多いと自分で感じている。まずは日本で認められるようになりたい」。遅れてきた韓国黄金世代のひとり。雨中での鮮やかな逆転勝利が、覚醒へとつながるかもしれない。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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2014年 トップ杯東海クラシック



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