2014年 ANAオープンゴルフトーナメント

23歳になった石川遼 成長を確認するため2つの課題

2014/09/17 18:29
キャビンアテンダントから誕生日のお祝いに花束を受け取る石川遼

国内男子ツアー「ANAオープン」に大会ホストプロとして2年ぶり6度目の出場を果たす石川遼が、大会前日の9月17日に23回目の誕生日を迎えた。ANAのキャビンアテンダントから花束を贈呈されると、「10代のころは嬉しさもあったけど、22歳から23歳になったいまは実感するものがありませんね(笑)」と照れ笑いを浮かべた。

23歳での目標は「米ツアーで優勝すること。来年の今日、今年の(フェデックスポイント)ランキング72位を1つでも上回れたら成長とも言えますが、もっと高い目標に向かってやっていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

「初めて出た08年や09年は戦略もなく、ただグリーンに近づけるようにドライバーショットをしていた。それが、11年、12年とコースのロケーションを考えて攻めることができるようになってきた」というのが直近の変化。

2年ぶりの出場で初日に好スコアを目指す石川遼

2年ぶりの輪厚挑戦となる今年、石川は1つの課題を掲げた。「5番のパー5ですね。以前はドライバーショットでドローしか打てなかったから、ティグラウンド右前方の木を避けると必ず左のラフに入れていた。でも、米ツアーで戦う中でしっかりとしたフェードも打てるようになって来たので、今年は1日でもいいから5番でイーグルを奪えるゴルフをする。それができなければ世界でも通用しない」。

そして、もう1つ。「誕生日の次の日に、良いスコアを出したことがないんです」。初挑戦の08年が「76」、もっとも良かったのは09年の「70」で、2アンダー以上は出したことがない。「明日はこれまでの経験を生かして良いスタートを切りたい」と、自身初の誕生日翌日の60台を目標とした。

今の自分にプレゼントとして欲しいものは?と質問が飛ぶと、「物欲はないですね。結果を残したいです」と応じた石川。笑顔で返した言葉の裏に、切実な思いが見え隠れした。(北海道北広島市/本橋英治)

2014年 ANAオープンゴルフトーナメント