首位とは6打差 松山英樹は連日のナイスカムバック
北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」2日目。39位タイから出た松山英樹は2日連続の3バーディ、3ボギーの「71」(パー71)で回り、通算イーブンパーからスコアを動かせなかったが、22位タイに順位を上げて決勝ラウンドに進んだ。
松山はラウンド直後「昨日と同様に…」というフレーズを2度、口にした。アウトコースから出たこの日は1番でいきなり3パットボギー。続く2番(パー3)はグリーン右手前、短いラフからのアプローチに失敗し2連続ボギーと、初日と同じく序盤に後退した。
「ドライバーは昨日ほど良い状態ではなかったけれど、(ボールは)フェアウェイに行っている。その後のプレーが残念」と、引き続き2打目以降に苦労。それでも4番で2打目をピン手前1メートルにつけ、9番ではエッジからパターで13メートルを放り込んで前半2つのバーディを決め、出だしの躓きを帳消しにしてみせた。
忍耐力がより鮮明になったのは後半イン。ティショットを右サイドの池に入れた11番で5メートルを沈めてパーを拾った。13番では、ピンが近いグリーン右手前の沈んだラフから、サンドウェッジでのロブショットを1メートル以内に寄せてボギーを回避した。背後から上空、前方にせり出た木の枝が気になる状況。「メチャクチャいいアプローチがいくつかあった」と自画自賛したうちの、ひとつだった。
多くの選手が例年以上に硬いと評すグリーンと、難解なピンポジション、そして強風が依然として全体のスコアを抑えており、トップとは6打差で週末を迎える。「カットラインを意識しなければいけない順位で、パットのストロークもうまくいかないところもあった。その中で粘り強くやれたことは大きい」。本調子へと転じれば、一気に勝利への道は開ける。(北海道千歳市/桂川洋一)