現役最長18年連続シードへ…手嶋多一「それは言わないで!」
2013/11/28 19:38
2007年の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」を制した手嶋多一は、それから6年経った今大会に、現役最長となる18年連続の賞金シードを賭けている。先週を終えて賞金ランキング68位と、シード獲得となる70位(出場義務試合数に満たないルーク・ドナルドとブレンダン・ジョーンズを除くと実質72位)圏内につけているが、決して安心できる状況ではない。
大会初日に2アンダー2位タイの好スタートを切ったが、「予選落ちしたらどうなるか分からないからドキドキですよ」と、穏やかならざる心中を告白した。
「6年前に優勝しているし、なんとなく落ち着いてできている」と、強風の難コンディションにも3バーディ1ボギーという波のないラウンド。「ピンチでも焦らずできた。ボギーは3パットの1回だけ」と、まずは無難な初日に胸を撫で下ろす。
だが、連続シードの話になるとやはりテンションは上がってしまう。「そういうのがプレッシャーになるんです」とおどけたのは、半分以上本気だろう。「もちろん(連続シードへの)思いはあります。幸い、(生涯獲得賞金)25位以内という特別シードはあるけど、使いたくない気持ちがある。だからあと3日間、頑張りますよ」。
徐々に賞金シード獲得の道のりは険しくなってきているが、「それは単純に年ですよ。前みたいに体も動かないし」と、戦っているのは年齢の壁。45歳の静かな挑戦はどういう結末を迎えるか。(高知県芸西村/今岡涼太)