2013年 三井住友VISA太平洋マスターズ

復帰戦の松山英樹は30位「これ以上は望めない」

2013/11/14 17:34
2年前にアマチュア優勝を成し遂げた大会…松山英樹は上位発進こそならなかったが、まずは無事に初日を終えた。

国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」が14日(木)、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開幕。9月の「ANAオープン」以来約2ヶ月ぶりに日本の試合に出場した松山英樹は2バーディ、1ボギーの「71」で回り1アンダーの30位タイで初日を終えた。

米ツアーの新シーズン直後に患った背中痛からの復帰戦。松山は静かなゴルフに終始した。インコースから出た序盤からパーオンには成功しても、なかなかビッグチャンスに恵まれない展開。前半は3メートルのパーパットを沈めた13番(パー3)以外は2パットパーが並び、折り返しの18番(パー5)で2オンからようやく最初のバーディを奪った。

後半は5番で第2打をピン手前1メートルにつけてバーディを決めたが、続く6番(パー5)ではティショットを左の林に突っ込むなど、波に乗りきれない。最終9番でのボギーフィニッシュに天を仰いだが「これ以上のスコアは望めない。(ティショットが)フェアウェイに行かないんで」とポツリと話す顔に悲壮感はなかった。

2週前に途中棄権した「WGC HSBCチャンピオンズ」のように、フルスイングができない状態からは回復したが、バランスを保ちつつ、ボールをなんとか運ぼうとする意図が体全体からにじみ出た。それでも、患部についてはラウンド中、時折上半身を回してストレッチするような仕草を見せるシーンもあった。

「気温が下がって気になり始めたけれど、全然大丈夫」と気丈な言葉。2年ぶりの大会制覇、今季4勝目に向けた上位発進はならなかったが「普通に回っていた。アンダーパーで回れてよかったなと思うくらい」と淡々と話した。期待と不安の入りまじった“試運転”はまずまずの出来と言えそうだ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

2013年 三井住友VISA太平洋マスターズ