ホストプロ宮里優作が首位と2打差6位浮上
茨城県の美浦ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」2日目。宮里優作が「66」をマークして通算7アンダーの6位タイに浮上した。PGMホールディングスとスポンサー契約を結ぶホストプロ。強い意欲で臨んだ新規大会でツアー初勝利のチャンスが巡ってきた。
予選2日間は日本オープン王者の小林正則、そして米国から帰国中の石川遼と同組ラウンド。宮里はその“メイン組”を引っ張った。この日は前半12番(パー3)でティショットをピンそば1メートルに付け、続く13番(パー5)ではグリーン手前エッジからパターで沈めて2連続バーディを奪取。18番は3メートルのパーパットを決めて安堵の表情で折り返すと、後半インは4バーディ、1ボギーとした。
ホストプロとして、まずは予選通過に一安心。それどころか首位に2打差と絶好のポジションで決勝ラウンドにコマを進めた。
新設大会の会場である美浦は、6953ヤード、パー71と18ホールの総距離としては短いが、グリーンだけでなくフェアウェイの傾斜も変化が強い。宮里自身、今週の事前ラウンドが初めてのプレーとなったが「平らな所からなかなか打たせてもらえないから、縦の距離感が難しい」と分析した。
また初日の雨もあって、前週「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」が行われたABCゴルフ倶楽部との超高速グリーンからはコンディションが一変。「ABCは距離を合わせるだけでも良いけど、こっちはしっかりと打たなければいけない」と、毎週別のコースをプレーするツアープロならではの難しさ、スピードのギャップへの対応も求められている。
積もり積もった周囲の期待は痛いほど理解している。「4日目までつないで、4日目に自分のゴルフをできれば。それまでに上との差を縮めたい」。まずは土曜日を、希望をつなぐムービングデーとできるだろうか。(茨城県美浦村/桂川洋一)