片山晋呉 10年前の記憶は薄いけど…

国内男子ツアーの新規大会として2013年シーズンのスケジュールに加わった「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」。賞金総額2億円（優勝4000万円）が用意されたビッグトーナメントは、茨城県の美浦ゴルフ倶楽部で産声を上げる。同コースでは2009年までに女子の「ニチレイPGMレディス」などが行われていたが、男子の競技は2003年の「日本プロゴルフ選手権大会」以来の開催だ。

その10年前の大会を制したのが、片山晋呉だった。「ほとんど覚えてないんだよね。どうやって勝ったかも」と苦笑いするが、地元茨城県内でのメジャーは最終日に首位と2打差をひっくり返して逆転優勝。今大会はパー71の設定だが、当時パー72で通算17アンダーのロースコアで、ツアー通算13勝目を飾った。

10月の「コカ・コーラ東海クラシック」での優勝を含め、好調をキープ。「調子はずっといいままだね」。コースの攻略ポイントについても「（自分の）状態がよければ、あまり気にしすぎることはないよ」と意に介さない。

前週の「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」では最終日に連日のアンダーパー、最終日「67」をマークして4位でフィニッシュ、賞金ランクは松山英樹に次ぐ2位まで上げた。高額賞金が用意された迎える終盤5試合。逆転賞金王復帰への道は、まだ閉ざされていない。（茨城県稲敷郡／桂川洋一）