昨年劇的な逆転劇の谷口徹「僕にはプレートないの?」
国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」は2009年から池田勇太が、そして2011年からは谷口徹が2人続けて2年連続優勝を果たしている。昨年の谷口は、最終日の最終18番パー5でチップインイーグルを決めて藤田寛之を1打差で逆転し劇的な形で勝利を掴んだ。
その谷口は開幕前日の指定練習日に10番からのインコース9ホールのみ練習ラウンドを行った。普段から練習を共にする松村道央に加え、この日は上井邦浩、岩田寛を交えた4人でのラウンドに終始笑顔。18番ではバーディパットを惜しくも外し本気で悔しがる表情もみせた。
しかし「今はテンションは低いですよ。調子が上がらないし。いろんなショットを打っているけど、特にフェードが思うように打てないんですよ。さらにパットも悪いですね」と、3連覇を掴むという雰囲気はまだ感じさせない。
とはいえ、コースとの相性の良さは実証済みで「ショットは曲がってもバーディを獲れることがあるけど、パットが入らないと気持ちも乗って来ないからね。どんな形でもバーディが獲れたらいいわけですから」と話を進めるとテンションは徐々に上向いた。
すると「そういえば、あそこにプレートなかったなぁ。遼くんみたいにあるかと思って探しちゃいましたよ。盛り上げたんだけどなー(笑)」とニヤリ。2008年「マイナビABCチャンピオンシップ」の最終18番、ウォーターショットでピンチを切り抜け石川遼が優勝を果たした。そのショット位置に記念のプレートが埋め込められたことを引き合いに出した。
今週は台風27号が日本列島に接近していることもあり、週末の天気が心配される。「短期決戦になるかもしれないけど、チャンスがあるんでね。3週連続優勝よりも3年連続優勝のほうが難しいと思いますけど、狙いたいですね」。最後は3連覇を狙う宣言をして、初日のスタートを迎える。(千葉県千葉市/本橋英治)