2013年 コカ・コーラ東海クラシック

宮里優作、“余裕の無さ”から生まれた首位キープ

2013/10/04 17:12
スコアを伸ばせなかったが4アンダーと単独首位をキープした

「コカ・コーラ東海クラシック」の初日に4アンダーをマークして単独首位に立った宮里優作が、2日目は4バーディ、4ボギーのイーブンパーにまとめ、通算4アンダーで単独首位をキープした。初日に首位に立つのが2011年「カシオワールドオープン」以来なら、その座を予選2日間キープしたのは、ツアー12年目にして初めてのことだ。

初日に吹いた風は穏やかになったが、硬いグリーンにボールを止めるのは至難の業。しかし多くの選手がスコアを崩したが、宮里は耐え続けた。「前半はティショットがフェアウェイに行かなくて、パーセーブするのがやっとという感じ。でも後半に入って攻めるゴルフができたので良かった」。

5アンダーまでスコアを伸ばして迎えた最終9番は「合わせにいったら入りませんでした」と、3パットでボギーを叩き、ギャラリーからため息がこぼれたが「周りも苦戦しているのはわかっているので、少しのボギーは諦めています」と、冷静に話した。

「とにかく自分のことで精一杯で、周りを見る余裕なんて無いですね」。2日間首位をキープできたのは、この余裕の無さがもたらした。周囲を気にするような邪念が取り払われたことで、ゴルフに集中できたからこそだった。

「もう、どうやっても5アンダーとか6アンダーというスコアは出ないので、自分のできることをやるだけです。あと36ホール、気長に1ホール、1ホール集中してやりたい」。難しいセッティングが4日間続くことで、悲願のツアー初優勝は宮里のもとに転がりこむかもしれない。(愛知県みよし市/本橋英治)

2013年 コカ・コーラ東海クラシック