2013年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント

池田勇太が「65」で浮上 首位に3打差

2013/08/31 20:20
雨の中のラウンドとなった土曜日だったが、池田は今季初勝利へ向け前進

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目。池田勇太が今季初勝利へ前進した。連日の悪天候によるサスペンデッドのため54ホールの短縮競技となった一戦で、第2ラウンドを終えて通算6アンダーの7位タイ。首位に3打差で最終日に入る。

初日第1ラウンドを終えた時点では首位に6打差、予選通過圏外の65位タイだった。しかし池田はこの日、雨中の第2ラウンドで猛然と巻き返す。出だしの1番で3メートルを沈めてバーディで飛び出すと、前半アウトだけで計5バーディ。後半インでは14番から2連続バーディを奪った。

17番(パー3)で2メートル弱のパーパットを外して表情をゆがめたが、「どうせパーかなと思った」という最終ホールでバーディフィニッシュ。泥まみれの手前ラフから40ヤードをピンそば2.5メートルまで寄せ、これをねじ込んだ。「後半にもうひとつバーディが来なかった」と破顔一笑とはいかない。それでも「トップに近いところにひとつでも付ければ、優勝争いのためのカギになる」と、この日のベストタイスコア「65」で望みをつないでみせた。

「ショットはずっと調子がいい。流れが良くなっている」。夏場に新調した未発売ドライバーは依然好調。同組の飛ばし屋、小平智に引けを取っていない。「“若い衆”に負けてないだろっ!」と、手応えは十分だ。

前週の「関西オープン」では4打差逆転を狙った最終ラウンドが中止となった。選手会長としての初勝利に、周囲の期待は膨らむばかり。そしてなにしろ、この男が2009年大会のチャンピオンであることも、忘れてもらっちゃあ困る。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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