池田勇太は気合いの巻き返しで4位タイ
国内男子ツアーの開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日、今季選手会長としてのシーズンを迎える池田勇太は、例年以上の意気込みで挑んだ。この日がプロデビュー戦となる松山英樹に対し、プレー以外での煩わしさを排除すること。そして、自身が好成績を収めてツアー自体を盛り上げることだった。
スタートの10番でバーディを奪った池田は、続く11番で3パットのボギーをたたくと、16番パー3ではティショットをグリーン左サイドのバンカーに入れる。2打目はグリーンをオーバーし、返しのアプローチは2.5メートルオーバー。ボギーパットも外してダブルボギーにしてしまった。
暗雲立ちこめ崩れそうな展開だったが、17番パー5は2打目でピンをデッドに攻めてバーディを奪い、18番もバーディとすぐに2つのビハインドを取り戻した。完全に息を吹き返すと、後半の3番パー3から3連続バーディ。6番パー3では1.5メートルのパーパットを外すが、8番、そして最終9番と連続バーディで締めくくり納得の表情でクラブハウスに引き上げた。
「特別調子がいいわけではないが、自分自身成績を出すのが今年の目標だから、気合いも入るよね」と満足気。しかし、松山への対応については「思った通り多くのギャラリーの方に来ていただいて嬉しかった。気になったのはカメラやスタッフの動きかな」と苦言も。「テレビのスタッフは数人で動くから気になるし、カメラマンは松山に集中するから、俺が打とうとしてもシャッター押してたり。スタッフも松山ばかりケアをして逆サイドのギャラリー整理がいなかったり・・・。とにかく、うちの組だけではなく、前後の組もケアして欲しい」。
周囲に気を配りながらも首位と1打差の4アンダー4位タイの好発進。なによりも、池田自身が好スタートをきったことに安心している様子だった。(三重県桑名市/本橋英治)