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17年ぶりのハウスキャディ起用 細川和彦が5位浮上

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子ツアー「第40回VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」3日目。5アンダーの39位タイから、この日のベストスコアに並ぶ「66」をマークした細川和彦が、通算11アンダーとして首位に4打差の5位タイに浮上した。

ムービングデーの細川はインコースからティオフする“裏街道”。しかしその2組目でスタートすると、13番から2連続バーディを決めて勢いづいた。ミスらしいミスは唯一のボギーとした5番だけ。4つのパー5で確実にスコアを伸ばし、トータル7バーディを稼いだ。

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ツアー通算8勝。しかし2005年の国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ」を最後に、優勝が無い。01年以降は難病に指定されている潰よう性大腸炎に苦しんできた。昨年は賞金ランキング79位に終わり、プロ生活で初めて年末の予選会に出場した。そのQTでも振るわず、出場優先順位は37位。今季はこの試合がレギュラーツアー5試合目にとどまっている。

それでも、この灼熱のトーナメントだけは忘れることが出来ない。1995年にツアー初優勝を飾ったのがこの芥屋ゴルフ倶楽部で行われた「久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント」だった。「良い思いでの試合ですからね。また泣きたいな」。前日、室内でマッサージを受けながらテレビに目をやると、優勝した当時の映像が流れていた。

「今年は試合にぜんぜん出られないから、今までは違うスケジュール。すべて自分でやっています。ラウンド中、ミスをしても自分の責任ですからね」。今大会は、直前まで出場可否が不明だったため、帯同キャディにオファーを出せないまま「17年ぶり」にハウスキャディを起用してラウンド。それでも「コースまで自分で車を運転してきたり、残り距離を測ったりするから、楽しく出来ていることがプラスなのかな」と笑う。

8勝のうち、実に4勝を8月にマークしてきた夏男。「初優勝したときも、ハウスキャディだったから」。随所にこだわりを見せるクラブが詰まったバッグを担ぎながら、清々しく、ロッカールームへと消えていった。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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2012年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント



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