43歳の篠崎、猛暑に負けず2位スタート
大阪府の泉ヶ丘カントリークラブで16日(木)、国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」が開幕。午前スタート組の多くが上位を占める中、トップスタートの篠崎紀夫が6バーディ、ノーボギーの「65」(パー71設定)をマーク。6アンダーは首位に1打差、2位タイの好スタートを切った。
スタートホールの10番で、2打目を1mに絡めてバーディ発進。13番(パー3)でも4mのチャンスを決めると、15番では12mを捻じ込んで完全に流れを掴む。さらに1つ伸ばして折り返した後半4番では、残り117ヤードの2打目が「(ピンの)旗に当たって、1.5mにつきました」という、珍らしいプレーも飛び出した。
そんな場面も、ボールが正確にピンへ向かう好調さがあってこそ。「ドライバーの飛距離もそこそこ出ているし、全部が平均点。調子はかなり良いと思います」。開幕から2試合は予選落ちが続いたものの、以降の7試合はすべて予選突破。5月の「ダイヤモンドカップ」では9位タイに食い込んだ。さらに先週、大利根CC(茨城県)で開催された「日本オープン」(10月11日~沖縄県・那覇GC)の予選会を2位タイで突破し、上位4名に付与される出場権も獲得。この日たたき出した今シーズンの自己ベストも、その流れに乗ってのものだ。
この日、32度を越えた猛暑への対策も万全だ。「関西オープンが始まってから(09年にツアー復帰してから)差し始めた」という日傘をこまめに使用。「もう若くはないですし・・・」と苦笑いする43歳はしかし、ホールアウト後もどこか涼しげだった。明日は午後組に回り、午前11時30分のスタート。暑さのピークを迎える時間帯、グリーンの荒れなどのハンデを負う2日目を乗り越えたとき、07年以来となるツアー2勝目も見えてくる。(大阪府堺市/塚田達也)